スビラックス中国巡回展
週末にスビラックス中国巡回展を見に行きました。
会場内には説明員の方が付いているから、色々説明してくれて大変助かりました。
スビラックス氏(Josep Maria Subirachs, 1927-2014)は
あの有名なサグラダ・ファミリア(日本語に直すと“聖家族”でしょうか。)
の西側に飾られている“受難のファサード”と言う彫刻群を作ったカタルーニャの彫刻家です。
今回の展覧にはその彫刻群の中に代表的な作品を展示しましたが、
ここにはよく知られている「最後の晩餐」(上)と「ユダの裏切り(ユダの接吻)」(下)を取り上げます。
(The Last Supper 版画 2002 )
(The Betrayal of Judas 版画 2004 )
スビラックス氏は1968年からパワーと活力の象徴としての馬をよく作品に取り上げ、
騎士シリーズを作りました。
(Equestrian 版画 2005)
(Coursier 青銅 2006)
西洋芸術家の目から見た中国の「万里の長城」と中国の龍です。
(The Great Wall and Dragon 版画 2005)
メビウスの輪と言うは、帯状の長方形の片方の端を180°ひねり、
他方の端に貼り合わせた形状の図形(曲面)のことです。「無限大」を意味しています。
もともと数学上の概念ですが、芸術においても題材としてよく取り上げます。
(The strip 青銅 1993)
(The ribbon アクリル板 2006)
「Cryptogram」と言う作品は左側の「スビラックス暗号」とメビウスの輪二つの部分からなります。
「スビラックス暗号」はスビラックス氏により考案したものです。
パズルは16個の数字からなります。
色々な方法でこれらの数字を組み合わせして、それを合計するとどちらも33になります。
33と言う数字はイエスの死及び復活の年齢だそうです。
上の「The Betrayal of Judas」には同じパズルが画面に出でいます。
イエスの死を暗示しているそうです。
(Cryptogram 青銅 1998)
(一部の例です。)
ランキングクリックをよろしくお願いしますm(__)m