漢詩
(唐・李白の句 作者:張重憲)
出所:唐・李白「宣州の謝朓楼にて校書叔雲を餞別す」
内容:長風万里送秋雁、対此可以酣高楼。
蓬莱文章建安骨、中間小謝又清発。
倶懐逸興壮思飛、欲上青天覧明月。
意味:万里の彼方から吹く風が 秋の雁を吹き寄せ、
この淋しさに耐えるには高楼で飲むしかない。
後漢の文章、建安の詩魂、六朝の謝朓も溌溂として清々しい。
共に感動が胸に満ち、勇壮な気分で立ち上がり、天空に駆け昇って
明月を手にしたいものだ。
この送別詩は詩人李白が宣州で校書叔雲を送別した時書いたものです。
詩のはじめは、やや荒れた感じで、客に対して失礼ではないかと感じます。
秋の北風に乗って雁が南に渡ってきますが、
その淋しい風景に耐えるには高楼で飲むしかないと、自棄的な言い方をしています。
宴会では、飲みはじめると詩論が話題になったらしく、
李白は後漢の文章と建安の詩、六朝の謝朓の詩をほめています。
詩論をたたかわせているうちに気分が盛り上がり、
天に昇って月を手にしたいと言ったり、剣を抜いたり、杯を挙げたりしますが、
そんなことでは李白の欝屈した気持ちはほぐれません。
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